1.使い勝手の良いマルチファンクショナルなサービス
まだ大多数の日本企業がM&Aに初めて取り組んでいた時代は、M&A実行に関する経験やノウハウをクライアント自身が十分に有していなかったため、あらゆるニーズにお応えするために案件の規模や難易度に関わらず、外部の専門家に包括的なアドバイザリー業務を依頼することが一般的でした。しかしながら、日本企業にとって複数のM&A案件をその成否に関わらず経験することで、クライアント自身にM&A実行に関する知識とノウハウが蓄積されてきています。そのようなクライアントは、自らの投資判断を効率的に行うと同時に外部専門家のコストを抑えるためにも、M&A実行プロセスにおいて必要となるファンクションを自らが担う傾向が見受けられます。このように、外部専門家を起用するメリット・デメリットを十分に理解した上で、必要なファンクションを外部専門家に対して依拠しながら効率的にM&Aを進めることは、M&Aの成否の鍵を握ると言っても過言ではありません。G-FASでは、包括的なアドバイザリーサービスから、企業価値算定、デューデリジェンス、買収ストラクチャー検討、契約交渉及び買収契約成文化サポートといったクライアントの異なるニーズに柔軟にお応えすると共に、その業務に見合う報酬体系でサービス提供を行う体制を整えております。特に、フィナンシャルアドバイザーに加え財務・税務デューデリジェンス等の複数の外部専門家を同時起用するのが非効率的となりがちな中小規模案件においては、G-FASはデューデリジェンス業務に加えて必要なアドバイザリー業務(例:デューデリジェンス+ストラクチャリング+企業価値評価)をニーズに応じて柔軟に提供することが可能ですので、使い勝手良くマルチファンクショナルなサービスを効率良くご利用頂けます。
2.クライアントの幅広いニーズを満たすデューデリジェンス
G-FASのコア業務の一つであるデューデリジェンスでは、貸借対照表や損益計算書の内容を精査するという伝統的な会計デューデリジェンスの枠にとらわれることなく、対象会社が行っている事業実態を十分に調査し、投資に関するあらゆるリスクを洗い出すことを目的とするビジネスマンズレビューを実施いたします。このアプローチを採ることにより、財務数値に関する検出事項に留まることなく、買収価格や買収条件の交渉にあたって必要な情報を提供するだけでなく、買収後の事業運営に関するリスク、特に識別可能な無形資産やのれんの減損をもたらすリスク分析は、意思決定において極めて重要な情報と提供する手続きと言えます。このようにG-FASでは、財務的な側面のみならずクライアントの幅広いニーズを満たすための包括的なデューデリジェンス業務を提供することが可能です。
こうした包括的なデューデリジェンスは、買収後に必要となる買収価格の配分手続き(PPA = Purchase Price Allocation)において識別可能な無形資産の価値評価を行う上でも重要なアプローチとなります。このPPAは、デューデリジェンスを担当したチームに同時に依頼することが、買収後のPLインパクトを予め把握するためにも、また、外部専門家のコストを極力抑える意味でも重要となります。
3.デューデリジェンスからソリューションを導き出す豊富な実務経験とノウハウ
上述のように、デューデリジェンスにおいてクライアントにとって最も重要な目的は、M&Aに関するあらゆるリスクを洗い出すための情報を収集し分析することです。しかしながら、デューデリジェンスにおいて検出された重要事項をただ単にクライアントに報告するだけでは、本来の買収意思決定に資する情報にはなりえません。デューデリジェンスにおいて検出された事実関係を踏まえて、リスクの程度が買収の可否に重要な影響を与えるものなのか、買収を断念すべきディールキラーとならないまでも、それらのリスクを軽減または回避するためにどのような策を講じるべきなのか、といった大局的な見地から改めて定量的にも定性的にも評価を行う必要があるのです。確かに個別要素として非常に大きなリスクを伴う問題が検出された場合、ともすればそれを過大評価したまま鵜呑みにしてしまい、貴重な代替の利かない買収機会を自ら逸してしまうケースが実際には見受けられます。重要なのは検出された問題点を取り除くためのストラクチャー上の工夫や売り手側との新たな買収後のアレンジメントを交わすといった買収目的を実現するためのソリューションを提供することです。G-FASのプロフェッショナルは長きにわたりM&Aに関する豊富な経験に基づくノウハウを有しており、これらの経験・ノウハウ駆使して、単なる検出事項の報告に終わることなく、通常のデューデリジェンスサービスでは享受することの無いクリエイティブなソリューションまでをアドバイスすることが可能になります。
4.クロスボーダーM&Aへの対応力
日本企業による外国企業の買収案件の数は、ここ数年飛躍的に増加することが予想されています。また、例え日本国内におけるM&A案件であっても、今日では殆どのケースで対象会社が海外子会社を保有しているのが一般的です。G-FASは、欧米ならびにアジアを中心としたグローバル拠点を有する戦略的パートナーといつでも共同にて業務提供が出来るネットワークを構築しております。具体的には、いわゆるBig 4と呼ばれる大手監査法人に加え、全世界でトップ20以内にランクされる中堅監査法人とのCo-workにより、現地国での商慣習や会計、税務、法制度に精通したプロフェッショナルを導入することで、クライアントが必要とするあらゆる情報を提供することが可能です。こうしたクロスボーダーM&AにおけるG-FASの特徴は現場主義を徹底的に貫くことです。大手会計事務所で見受けられるケースとして、実際に現地を視察していない日本チームの担当者がデューデリジェンスの報告会で和訳されたレポートを読み上げるようにクライアントに対して説明しています。その場で出されるクライアントからの質問に対して、実際に現場を見ていない日本の担当者にとってみれば、その場で感じた肌感覚や臨場感あふれる報告や説明は困難といえるでしょう。G-FASでは、クライアントの了解を得た上で必ず現地のオンサイト調査に日本から参加して、実際に現地で日本のメンバーが五感を駆使して収集した生の情報をクライアントにタイムリーにお届けすることで、時間が限られた中で行うことが求められる意思決定に資する貴重な情報を提供させて頂くことが可能です。