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【News letter】新年のご挨拶

GCA FAS 株式会社
専務取締役パートナー 公認会計士  伊沢 敏一

明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年を迎えられたこと、謹んでお慶び申し上げます。
昨年末にあわただしく衆議院議員の解散総選挙が行われ、与党の圧勝で幕を閉じた2014 年でした。

自民党 が得票率48%にもかかわらず議席占有率が76%と小選挙区制の特性が如実に表れていた選挙で、投票率も 戦後過去最低の52%を記録するなど与党の議席占有率に比べて国民の信頼がどこまで得られているのか少し 不安になる選挙結果でした。

2015 年は安倍政権にとって昨年にも増して実力が問われる一年となるのではない でしょうか。

アベノミクスの効果として株価の上昇をあげられる方がいますので、年頭のご挨拶にあたって干支と株式相場 の格言について少し調べてみました。株式相場と干支にまつわる格言として「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、 申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまづき、寅千里を走る、卯跳ねる」というものがあります。 リーマンショックの起こった2008 年から格言に沿って相場の騰落を確認してみますと、2008 年子年(繁栄)▲ 42.1%、2009 年丑年(つまづき)19.0%、2010 年寅年(千里を走る)▲3.0%、2011 年卯年(跳ねる)▲17.3%、 2012 年辰年(天井)22.9%、2013 年巳年(天井)56.7%、2014 年午年(尻下がり)となっています。2014 年は年間 で日経平均株価が16,291 円から17,450 円へ7%上昇しており、幸い午年尻下がりとはなりませんでした。相場 の格言をも覆す、これがひょっとしてアベノミクスの効果なのでしょうか。 このように近年の騰落率で見ればあたっている年とそうでない年がありますが、1950 年以降の干支別の騰落 率は下記のようになっています。子年(繁栄)23.8%、丑年(つまづき)▲6.3%、寅年(千里を走る)1.8%、卯年 (跳ねる)16.4%、辰年(天井)28.2%、巳年(天井)4.7%、午年(尻下がり)▲7.5%、未年(辛抱)7.7%、申年(騒ぐ) 10.4%、酉年(騒ぐ)15.0%、戌年(笑い)9.8%、亥年(固まる)16.2%。 1950 年以降概ね日本経済が順調に成長していることもありますが、干支と格言の関係を長期間で見れば格 言も概ね的を射ているように思います。2015 年は未年であり未辛抱との格言からは、株式相場にとっては厳し いことが予想される1 年です。また、株は経済の実体を映す鏡とも言われており実体経済でも辛抱の年になる のでしょうか。

日本経済にとって株式相場の格言を覆す飛躍の1 年であって欲しいものです。 私どもの業務に目を向けますと、昨年は例年にも増してM&A 市場が活発であったと実感しております。昨年は 案件の成否にかかわらず多くのクライアント様からM&A のご相談を受けました。多くの企業の皆様がM&A に関 心を持たれていることを嬉しく思うとともに、少しでも多くのクライアント様のサポートができればと思います。私ど もGCA FAS は昨年8 月より社名を変更して気持ちも新たに業務を行っております。GCA サヴィアングループ の中でクライアントの皆様の会計・税務面でのサポートを行っております。

本年も皆様からのご支援、ご指導を何卒、宜しくお願い申し上げます。

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